【レポート】TOKARA和太鼓ブートキャンプ

49日月曜日~13日金曜日の5日間にわたり、飯田市を拠点に世界中で活動する和太鼓奏者、アート・リー氏率いるTOKARAが「TOKARA和太鼓ブートキャンプ」を開催した。

世界各国にいる「和太鼓を叩きたい、もっと上達したい」という人に向けて、プロの和太鼓奏者であるアート・リー氏が直接英語で指導するレッスン「伊那谷和太鼓情熱コース」。毎年国内外で開催している。日本人の参加もOKだが、指導はすべて英語で行うため、圧倒的に外国人の参加者が多い。

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 今回は台湾、香港、オーストラリア、ベルギー、オランダ、ドイツ、スペイン、イギリスの8カ国から総勢11名の参加。全員が和太鼓経験者ではあるが、自国で和太鼓グループに属している人もいれば、自宅で一人で叩いて楽しんでいるなど、関わり方は人それぞれ。

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 取材に訪れたこの日は、コース2日目。練習曲であるTOKARAオリジナル曲「POP」を叩く中、真剣な表情の中にも和太鼓が叩ける喜びが感じられる。リー氏を中心とした指導はきびしさの中にも笑いがあり、時折挟む休憩時にはそれぞれ充実した表情の中にまだまだといった余裕さえも感じられる。練習後半二手に分かれ向かい合い、別々のリズムを叩きひとつの曲に仕上げていく。それぞれの人の頭の中で、大量のアドレナリンが出ている様子が、その空気からひしひしと伝わって来る。力強く響く和太鼓の音に包まれながら最高の時間を過ごしているようだ。

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 リー氏は「日本でも英語で和太鼓の勉強を受けるが、実際に日本の地で滞在して、その空気に触れることは大きな意味がある。日本に多数存在するプロの和太鼓グループの演奏も、もっと見て触れてもらい、練習をする中で自分自身の壁を越え、心に火をつけてもらいたい。自国に帰って太鼓を叩く時に、太鼓の歴史や曲に込められた思いや意味を感じてもらえたら。」と話す。

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 今ではこのコースの参加をきっかけに世界に和太鼓コミュニティが広がり、参加者同士それぞれの国での交流もあるようだ。今年はアート・リー活動25周年の年でもあり、来年はTOKARA結成15周年の年でもある。世界から評価され国を越えて和太鼓の魅力を伝え続けているTOKARAの、今後の活動にますます注目していきたい。

さらに詳しいレポートは6月中旬発行の「伊那谷回廊vol.1」にて!1冊からでもお送りいたします。

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