アンケート企画 vol.1 ジャズギタリスト・高免信喜 | 新型コロナと向き合うー文化・芸術の力と想像力を支えにー

伊那谷サラウンドから、緊急アンケート企画をお届け!

新型コロナウィルスの脅威に、世界は今までにない苦難に直面しています。

そんな中、音楽やアート・文化的な活動をしている方々は、大きな打撃を受けていながらも、それぞれに工夫した過ごし方をし、多くの人に前向きなメッセージを送っている人もたくさんいます。

今回は、伊那谷サラウンドが今まで縁をしたアーティストや文化的活動をしている方々に「 新型コロナと向き合うー文化・芸術の力と想像力を支えにー」と題したアンケートを実施。
それぞれの方の声を、みなさんにお届けします。


初回に登場いただくのは、
伊那谷サラウンド発足以来、イベントやフリーマガジン「伊那谷回廊」にも何度も登場している
ジャズギタリスト・作曲家の 高免信喜さん

ニューヨークを拠点に世界中で活躍する高免さんは「高免信喜トリオ」として毎年日本ツアーを行い、ここ伊那谷にも、10年以上公演を行なっています。近年では地域の人たちとの交流のほか、飯田下伊那の学校でのワークショップなど学生との交流も重ね、伊那谷には毎年ファンが増えています。

ニューヨークで過ごす高免さんの「今の声」をお届けします。



高免信喜 Nobuki Takamen 
ジャズギタリスト・作曲家/アメリカ・ニューヨーク在住

 

Q1.   現在お住まいの地域はどのような状況ですか?

アメリカ政府の対応としてSocial Distancingによる感染拡大防止が始まり、発令以来なかなか人に会うことができない状況です。2週間前に学校閉鎖、夜間外出禁止令が出ているので、自宅待機して辛抱強く耐えているという状態が続いています。いつもは人の多い通りも車や人の流れはあまりありません。ただ、アメリカ政府から最大大人約13万円、子供でも約6万円くらいの援助が決定したり、フリーランサーへの失業保険も特例として追加されているので、迅速な対応だと思います。

Q2.   新型コロナで、お仕事や暮らしにどのような影響がありますか?

演奏の仕事はほぼすべてキャンセルとなり、23年前から本格的に始めたオンラインレッスンで日本の生徒さんに会えるのが日々の楽しみです。

Q3.   そんな中、どのように過ごされていますか?対応されていますか?

5歳の娘の学校からの宿題を手伝ったり、ギターの練習やオンラインのギターレッスン、そしてオリジナル曲の譜面やレッスン教材の整理、動画や写真の整理などできることをコツコツとやっています。

Q4.  この状況下でなにか始めたことはありますか?

特にないです。

Q5.  1週間、自宅から一歩も出てはいけない状況となったら、あなたは何をしますか?

FaceTimeSkypeなどで、いろんな人に連絡をとる。これは一昔前だとできないことなので、そういった意味では恵まれていると思います。

Q6.  もしあなたが、今とはまったく違う職業になるとしたら、何になりたいですか?または何をしたいですか?

ビリヤードのプレーヤー

Q7.  Q6で答えた職業の場合、あなたなら今の状況をどう過ごしますか?またはどのように乗り越えますか?

ビリヤードの練習をしていると思います。

Q8.  今の世界の状況を見て、何か連想したことはありますか?(映画や小説のワンシーンや、誰かの言葉など)

今までに経験したことがないので、ありません。

Q9.  新型コロナ感染拡大を機に、振り返ったこと、改めて気づいたことや考えたことはありますか?

一日の大切さ、人とのつながりといった人間としてのすごく大切な部分について、これまで以上にしっかりと考えるきっかけになった気がします。


Q10.  このような状況から、あなたが見出す「光」とは?

こういっや状況だからこそ、みんなが信じることを忘れずに、一刻も早く平穏な日々が訪れるように団結することが大切だと思います。

Q11.  このサイトを見ている方々へ、メッセージをお願いします

なにを信じたらいいかわからなくなってしまうほど情報が錯乱していると思いますが、
うがい、手洗い、人ごみを避けるなどできることをしっかりとして、感染された方々が一刻も早く回復されて、できるだけ早く平穏な日々が戻ることを願いましょう。

 



高免信喜 Profile

 

1977年広島県広島市生まれ。桜美林大学を卒業後、2001年にアメリカに渡り、ボストンのバークリー音楽大学に入学。2004年に同大学を首席で卒業と同時に、活動の拠点をニューヨークに移す。以来、トリオ、ソロギター演奏をベースにグローバルな演奏活動を続ける。

自己のグループでは、Iridium Jazz Club、Blue Note NY、Blues Alleyなどに出演し、世界最大級のモントリオール国際ジャズフェスティバル、そしてその他数多くのジャズフェスティバルからも招聘され出演する。ニューヨークを中心とした演奏活動に加え、北米やヨーロッパでのツアーも行い、2004年からは毎年日本ツアーも行っている。

これまでにWhat’s New Records、Summit Recordsなどからオリジナル曲を中心とした7枚のリーダーアルバムを発表し、世界各国のメディアに取り上げられる。特に最新作『The Nobuki Takamen Trio』はオールアバウトジャズ誌で5つ星を獲得し、「これまでに日本が輩出した最高のジャズギタリストであることは間違いないだろう。」と絶賛される。

演奏家としてだけでなく、全米のUSA Songwriting Competition 2019のインスト部門で第1位を獲得するなど、作曲家としても高い評価を得ている。

演奏家/作曲家としてだけでなく、世界各地のジャズワークショップや学校訪問を行うなど教育面にも力を入れており、ギタリストを対象とした個人レッスン、通信レッスン、YouTubeなどでも積極的に情報を発信している。

Acoustic Image社、Raezer’s Edge社、Eventide社、Sommer Cable、Reunion Blues エンドースメント・アーティスト。

WEBサイト http://www.nobukitakamen.com
YouTube https://www.youtube.com/menteimusic

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