【取材レポート】芸農塾@飯田市遠山郷

連休の2日間、阿智村で開催されている「芸×農塾 ー農ある暮らしと芸能のつながり体験プログラムー」に参加&取材をしてきました。

「霜月祭りの里で狩猟と芸能のつながりを体験しよう」をテーマに、1日目は実際に装束を纏った鹿踊りの稽古。そして2日目は飯田市南信濃の遠山郷で、猟師・益山克人さんのお話と鹿の解体を体験。
2日目、鹿の解体に同行した娘も、実際に刃物を持って鹿肉を切ってみる体験ができました。

  

正直、貴重な機会とはいえ小学1年生にはどんな印象として残るのか、親として心配が先立ってしまうこともあったけど、益山さんから「小さいうちから命の循環、尊さを感じ、生きることについて考えることが大事」と背中を押していただいての参加。

前日から緊張していた娘もいざ鹿を目の前にして始まってみると、食いつくように真剣に見入り、ドキドキした様子で刃物を握り締め、解体を体験。

少しずつ形が、お店に並んでいるような形の肉になっていく。
またそのお肉を、調理して食べてみる。

その過程を観て知って、体験したことで、娘から「もっと心を込めていただきますって言う」という言葉が出て、母親として体験させてあげられて良かったな、大事な体験は親が勝手に選択肢を奪ってはいけないんだなと、つくづく感じました。

かつて生きていた命に感謝し、大切に食べることは、現代では忘れかけている感覚。
自然の恵を間近に肌で感じ、生かされていることに感謝する。
自分はこれから何を大切にし、何を信念として暮らしていくか。
子どもたちに何を伝え、何を残していくか。

命の循環のストーリーが、手に取るように描かれている環境の遠山郷で、そんな今までの人々の歴史ある暮らしと、これからの未来について深く感じる2日間でした。
(北林)

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